感覚のまひについて
こんにちは!
バイニーリハビリセンター札幌の小松原です。
脳梗塞・脳出血の主要な症状について、少しずつお話しさせていただいています。
今日は感覚麻痺についてお話ししたいと思います。
この感覚麻痺も基本的には運動麻痺と一緒で、脳の細胞がダメージを受ける事で感覚を感じる経路が上手く働かなくなることによって起こるのですが、
実は皆さんに一つ理解していただきたい事があるのです。
それは、感覚が全てなくなるケースはあまりない。ということです。
???
ですね。
どういうことかというと、
例えば、何か触る・握るといった感覚、これは神経を伝って脳へいき、固さや形、質感など理解します。
この理解するというのがポイントになっていて、普段から「感覚」と言っている「感覚」は意識にのぼる感覚になります。
そして実は意識にのぼらない感覚といものもあります。
この意識にのぼらない感覚は生き残ることが多いのです。
この意識にのぼらない感覚ですが、
例えば、皆さんは歩く際に右手は何度手を振って、左手は何度振って、左足は何筋にどれくらい力を入れて・・・・なんて事意識して歩いていますか?
また地面の角度は何度くらい傾斜して、これ位でこぼこしてるから転ばないようにこれくらい足に力を入れて・・・・なんて事も考えていないと思います。
これらは無意識的に感覚を取り込んで、勝手に処理して、上手く歩けるよう調整しています。
つまり人には「勝手に行うシステム」が備わっているのです。
そして我々バイニーリハビリセンターでは、この意識にのぼらない感覚を重要視しており、ここの部分を使って、施術を行っています。
ですので、「鏡を使って姿勢を確認して」とか、「この筋を意識して」などの施術は行いませんし、「感覚鈍麻しているから何も出来ない」といったことも安易には考えません。
まだまだ身体を変えていきたい、がんばってみたいと感じた方、是非ご相談ください!