腹圧と腸間膜の関係
みなさま,いつもお世話になっております,
腹圧先生こと,舟波真一(ふなみしんいち)です。
BiNIリハビリセンター東京銀座から,今回もよろしくお願い申し上げます。
さて,腹圧が背骨を中から支えて,内臓も下がらないように支えてますよ,
という話しは前回です。
記念すべき腹圧コラム10回目は,
その腹圧で支えられている内臓のお話し。
まずはこの図を見てください。
これは腸を切り取ってしまった後の解剖図です。
〇で囲んであるヒダヒダの部分が,
腸を背骨にくっつけている腸間膜というものです。
これも,筋膜や骨膜と同じ膜組織です。
この腸間膜が背骨の膜組織につながっていて,
腸を包み込んで,下にさがらないようにしています。
腹膜のつながりなので,当然,腹圧と関係しています。
何度もかいておりますが,腹圧は膜組織でつくられている,
からだの中の風船みたいな空間だからです。
この腹圧で中から背骨をささえておりますが,
弱まってしまうと,背骨がゆがんでしまうので,
その背骨にぶら下がっている腸も,下の方に垂れ下がってしまうということになります。
そう,つまり内臓下垂ですね!
「私,胃下垂なんです」という患者様はけっこういらっしゃいます。
内臓下垂は腹圧の低下が原因なんですよ,じつは!
骨盤が広がる,なんて書いてあるサイトもありますが,
骨盤は結構,強い連結なんで,妊娠,出産でもない限り,
そんなに広がりません(笑)
腹圧が低下する,弱まることにより,
背骨が丸くなったり反ってしまうことで,
背骨に腸間膜でくっついている内臓が下にさがってしまうことが
胃下垂や内臓下垂の原因なんです!
腹圧の低下が大問題なわけです。
やはり,腹圧おそるべしですよね。
はい,今回はここまで。
腹圧先生こと,舟波真一(ふなみしんいち)でした。
ありがとうございました。
おからだの痛みや脳梗塞でお悩みの方は
BiNIリハビリセンター東京銀座までお越しください。