脳科学を利用して痛みを消失!
本日のクライアント様。左の変形性膝関節症で歩くと常に痛みがありました。
痛みがあるので左足はそっと接地するように歩いて来られました。
下の画像は、終わって痛みなく歩くようになったもの。左足を思い切ってついていけております。お見せできませんが顔には笑顔が溢れておいでです。
実はこの方、左の膝はおろか下半身にはなにもしておりません。
お話を詳しく伺い、お身体を拝見して最善と考えられることをいたしました。
今回は神経科学の知見が必要になります。BiNIアプローチは神経科学と生体力学を融合していることが、ひとつの大きな強みです。
下の脳地図の1-3は一次体性感覚野といって、基本的に痛みはここで感じます。ここが活発に働き過ぎると痛みを感じやすくなります。
しかし、耳の奥にある半規管という頭の動きを検知する器官(下図)が刺激されると、一次体性感覚野の活動が低下することがわかっています。
今回は、このことが関係しております。
この方、腰かけた状態で、目を閉じたまま左に上体を急速に傾けるとバランスを上手くとることができませんでした。左の半規管からの情報が正しく脳に伝わってない可能性があります。
このような場合、一次体性感覚野は活発に働き過ぎて痛みに対して敏感になると考えられます。
ということでさせていただいたことは・・・
①半規管が入っている側頭骨周辺が左で硬くセンサーとしての機能がうまく発揮できない可能性があったため、柔らかくなるようにしました。
②そして目を閉じた状態で、ひたすらリズミカルに左右にゆれていきます。BiNIアプローチで大切にしているCOPオシレーションという技術を利用します。
③そしてご自身でもデイリーメンテナンスしていただけるように、セルフでも行う方法をお伝えしました。
・・・ということで冒頭の痛みなくあるけている画像になりました。
半規管からの電気信号がしっかりと脳に伝わり ⇒ 痛みを感じる場所(一次体性感覚野)の過度な活動が抑えられて ⇒ 痛みが消失した ということではないかと考えられます。
しつこい痛みも私たちにご相談ください。
(身体デザイナー 山岸茂則)