膝関節のセッティングは良いのか?
こんにちは。
満足先生こと、BiNIリハビリセンター(横浜)の根津です。
本日は、 膝関節のセッティングは良いのか?
についてお伝えします。
膝関節のセッティングとは、膝を伸ばした状態で、膝裏を床面に押さえつけるように動かすトレーニングです。
大腿四頭筋に力が入るので、膝関節の周りの筋肉を鍛える運動として広く知られています。
が、
デメリットも存在します。
①膝のお皿の周りが硬くなってしまう(お皿が大腿骨にくっついてしまう)。
膝のお皿(膝蓋骨)と大腿骨は「膝蓋大腿関節」という関節をなしています。関節なので、軟骨や関節包(関節液が循環する袋)があります。
セッティングをしますと、膝のお皿を過度に大腿骨に押さえつけることになります。膝のトレーニングを行おうと思っている方は、すでに関節軟骨や
関節包などが硬くなっていることが多いですので、硬さに拍車をかける恐れがあります。関節液が循環できなくなって、関節軟骨の摩擦が上がり、擦り減ってしまう。ことになりかねません。
②大腿四頭筋は、アウターマッスルです。
アウターマッスルの努力的なトレーニングをすると、無意識に姿勢を調整している脳幹の神経(全身のインナーマッスルを司っている部分)が不活性化します。
インナーマッスルは腹圧などにも関与しており、体幹をしっかりする重要な要素です。体幹がしっかりするから、四肢の筋肉がしっかり働けるワケ
ですので、結果として膝関節の周りの筋肉も筋パワーを発揮しにくくなります。
簡単にいえば、反って膝関節の周りの筋肉は働きにくくなる。ということです。(詳しくは「腹圧先生」のコラムをご覧ください)
では、セッティングにメリットはないのか?
・・・あるんです!
今年、7月に放映された「ためしてガッテン」膝関節についての回がありました。
セッティングにて、大腿四頭筋に力が入ると「膝の関節包が引っ張られて動く」というものです。
膝のお悩みを持っておられる方は、膝の関節包が硬いことが多いです。そこの動きを間接的に出せるんです。
硬い組織は、動くことで循環がよくなり、組織に水分や栄養分が浸透しやすくなります。
つまり、柔らかくなるということです。
結論としまして、
「強いセッティングは良いことがないが、軽いセッティングは膝関節の柔軟性を出すことに適している。」
と言えます。
参考にしていただければ幸いです。
今回は、以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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”足を満たすと幸せになる”
満足先生 根津 憲継(ねづ のりつぐ)
FOOTCARE LAB/BiNIリハビリセンター
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