身体のデザインを紐解く(内分泌ホルモン)
毎日を快適に過ごしていることって、ほんとに素晴らしいことです。
どんなふうにこのようなことが実現してるんでしょうか?
人のからだは誰が作ったのかはわかりませんが、実に巧妙に出来上がっています。そしてなぜかちょっとした脆弱さも併せ持っています。完全に解明されていない人体ですが、我々の日々の実践とご協力いただく多くの方々の英知によって、我々なりに共通項を解明できました。
快適に毎日の生活を送るように身体はどのようにデザイン(設計)されているのか、少し紐解いてみましょう。
本日は 情報を伝えるもう一つの仕組み(ホルモン) です。
ホルモンといっても食べ物ではありません(笑)
臓器は細胞で形成されていますが、人体には約60兆個の細胞があるといわれています。
下に各臓器の細胞が産生する代表的な内分泌ホルモンを示しましたが、ホルモンはいまだに新たなものが発見されているので、恐らくは人体の全ての細胞はなんらかのホルモンを産生・放出しているのではないかと考えています。
細胞から放出される内分泌ホルモンは、自分自身にも働きかけたり体液(血液や脳脊髄液、細胞間質など)にのって全く別の臓器に影響を与えていきます。(下図)
この働きは、体液にのっての情報伝達ですから、神経の電気信号の情報伝導よりも時間がかかります。しかし少ないホルモンで強力な作用を引き起こし効果が持続することがわかっています。
この内分泌ホルモンの分泌や働きも外界からの情報によって調整されます。
皮膚の細胞は外からの刺激によって内分泌ホルモンを分泌することがわかっています。また身体のあちこちについている感覚器(センサー)が刺激されてその情報が電気信号によって脳や脊髄に送られることにも反応します。
BiNIアプローチはどのような刺激をお身体にすると、お身体が整ってくるかの法則性を沢山蓄えています。
BiNIアプローチにより調子が整ってくるのは、拝見してからしばらく時間がたってからということが少なくありません。それは内分泌ホルモンの作用が時間をかけて後から強力に効いてくるからかもしれません。
(身体デザイナー 山岸茂則)