身体にストレスが蓄積してしまう動き
どこにも不具合がないと身体はリズミカルに動いていますから、とても軽快に見えます。
私たちは普段楽に歩いているとき、実は片足の上に完全に体重を乗せることをしていません。
下の図の青矢印は体重の乗る方向を示してます。
左足から外れてますよね。
このように外れることで、床から受ける力(緑矢印)とのずれが生じて次の一歩の方に体重を向かわせる力が勝手に生まれます。
下の図を見てください。
左の図はとてもよい歩き方です。
日本のレールの上を歩くようなイメージで実現されます。
右の図はどうでしょうか?
片足に体重が乗り込み過ぎています。まるで一本のレールの上を歩いているようです。
体重と床からの突き上げに体が挟み撃ちされて痛めやすいです。
そればかりかこのような歩き方は体重が乗り過ぎて、次の一歩が遅れます。
よって、歩きは軽快さに欠けてしまいます。
詳しくは書籍「身体が求める運動とは何か」をご覧ください。
身体に不具合がなければ、普段は意識することなく快適に歩いたり走ったりできていると思います。
しかし不具合が生れると、「あんなに楽に歩けてたのに何でうまく歩けないの?」「なんで歩くと痛いの?」ってなってしまいますよね。
そんなとき、2本のレールを歩くイメージは助けになるかもしれません。
(身体デザイナー 山岸茂則)