膝の痛み・・分裂膝蓋骨?
5回拝見した16歳男性のお話です。
以前、BiNIリハビリセンターをご利用の40代女性のご紹介でおみえになりました。
(この女性は、20年間 頭痛・めまい・肩こり で悩まされていた方です。とても良くなっていただいて終了となっております。時々、ママ友繋がりで中高校生スポーツ選手を紹介をしてくださいます。)
さてこの男性は名門高校野球部員で、両膝の分裂膝蓋骨と診断されているそうです。
ただ痛みがあるのは左側だけ。膝のお皿(膝蓋骨)の外側の痛みです。
踏み込んだり、走ったりすると痛みがでます。
練習を休まなければならない状況でした。
整形外科では薬と休養の指示のみ、整体や整骨院も数か月通ってみたようですが改善しなかったとのこと。
まず、分裂膝蓋骨については こちら をご覧ください。
分裂膝蓋骨をもったスポーツ選手でも痛みがない人もいますし、この方は右の分裂膝蓋骨は無症状です。
この方は結果的に練習に問題なく復帰でしていますが、何が問題だったのでしょう?
ポイントは2つ。
①首と腰骨で神経の動きがわるく、左大腿神経(お皿の周りも支配する神経)が緊張してました。神経が緊張すると支配領域に痛みが発生しやすくなります。
②左の腹圧が低下して、上体が左に傾きやすくなってました。腰・お腹を取り巻くように存在するコルセット筋は腹圧を高めて胴体を安定させる作用があります。腹圧は左右別々に調整されていて腹圧が低い方に上体は倒れがちです(下図:身体が求める運動とは何か より)
上体が左に傾くと左膝は内側に入りやすくなります。すると筋肉や腱に引っ張られて膝のお皿は外に動揺します(下図)。
左腹圧の低下は、左の胸郭(胸のあたり)の膜組織が硬くなっていることが原因でした。
身体には、硬い部分があると、同側の腹圧が低下しやすいという法則があります。
行ってきたことは
①首と腰の骨に対して施術を行い、神経の緊張を抜いたこと
②左胸郭の硬さを是正して、左腹圧を改善したこと
です。
デイリーメンテナンスはやっぱり「うつ伏せユラユラ」をまず行っていただくことをお勧めいたします。
痛みに関しては改善確率は60%ほどですので、まず行ってみていただく価値があります。
痛みなどで行えない場合は別の方法もございますので、詳しくは書籍「痛みはうつぶせで治しなさい」をご一読ください。
行っていただき改善が得られない場合は、私たちのお手伝いが必要かもしれません。
BiNIリハビリセンターにお気軽にお問い合わせください。(身体デザイナー 山岸茂則)