脳梗塞と膝の痛み パターン①
脳梗塞や脳出血を発症し、「力を入れて頑張るリハビリ」を続けていますと・・
・・良く動く方に沢山力が入って、身体が大きく歪みだします。
最初は良くても時間がたつほどにこの歪みが助長されます。
数か月、あるいは数年たって、「膝が痛い」ということがおこることがあります。
麻痺した側に出ることもあれば、良く動く方に出ることもあります。
膝の痛みのほとんどは大腿神経痛です。(下図の青色は大腿神経支配領域です)
青い領域の痛みは 大腿神経 が感じている痛みということになります。
比較的痛みを生じやすい 膝の内側や前側は 大腿神経 が痛みを感じているのです。
下の写真をご覧ください。
左の図は拝見する前ですが、
①麻痺した右肩は下がって、顔は下を向いて恐る恐る歩いておいでです。
大腿神経も首を通りますので、こうなりますと首で大腿神経の情報を伝える神経を押さえて、膝の痛みを出すことがあります。
②胴体は前かがみで、下ばかり向いてます。
大腿神経痛の場合は、胴体を前かがみにして大腿神経を無意識に緩めていることがあります。こうすると痛みが少なくなるので。
でもこうなると歩幅はどうしても伸びないので歩くスピードが遅くなります。
BiNIアプローチを行って3か月・・右側のような歩きになってきました。
大腿神経の緊張が抜いていくことで、
・膝の痛みが軽減してきて、
・麻痺した肩が下がらなくなってきて、
・上体が起きてきて前を向き、
・歩幅が伸びて歩くスピードがあがります。
痛み・痺れ・神経系の解放・筋膜へのアプローチ などは「うつ伏せユラユラ」をまず行っていただくことをお勧めいたします。
痛みに関しては改善確率は60%ほどですので、まず行ってみていただく価値があります。
痛みなどで行えない場合は別の方法もございますので、詳しくは書籍「痛みはうつぶせで治しなさい」をご一読ください。
行っていただき改善が得られない場合は、私たちのお手伝いが必要かもしれません。
BiNIリハビリセンターにお気軽にお問い合わせください。(身体デザイナー 山岸茂則)