脳梗塞後の肩の痛みと胸郭
脳梗塞後に麻痺側の肩の痛みで悩まれる方がしばしばお越しになります。
この痛み、脳梗塞を発症してすぐには出現しません。
しばらくしてからでてきます。
今日はこのような方々に「共通すること」についてです。
下の図のように、肩関節は肩甲骨側の受け皿(関節窩)より腕の骨の頭(上腕骨頭)の方が大きい構造をしています。
肩の関節は動揺してストレスを受けやすい構造ということです。
もし肩甲骨や肋骨のあたりが硬いと、肩を下にするような横向きになると、肩の骨が床に強く押しあたります。
ですので肩に負担がかかります。
そうならないように下になった側の肩甲骨や肋骨はグニャっとつぶれて肩にかかる負担をいなします。
上の写真でも、下になっている肩甲骨や肋骨の辺はつぶれて肩にかかる負担を避けれています。
・・でも肩甲骨や肋骨がグニャっとつぶれないと・・
下の図では肋骨がまったくたわんでないですから、下になっている肩に負担がかかります。
脳梗塞後に頑張って動いているうちに、肩甲骨や肋骨の動きがわるくなると、徐々に肩に負担がかかるようになってきます。
グニャっとつぶれることができない硬い胸郭(肋骨・肩甲骨)は、脳梗塞後の肩の痛み に共通する事項です。
肩の痛みがある場合は、上半身をユラユラさせて 柔らかくグニャっとつぶれる胸郭 を作っていただきたいと思います。
行っていただき改善が得られない場合は、私たちのお手伝いが必要かもしれません。
BiNIリハビリセンターにお気軽にお問い合わせください。(身体デザイナー 山岸茂則)