【脳梗塞】
インソール挿入の効果
脳梗塞や脳出血後の片麻痺。
片方の手足が動きづらくなるのものです。
このような方に、我々がお勧めするインソールは効果を発揮いたします。
下図は脳梗塞後の右片麻痺がおありの方です。
比較的軽度の麻痺でご家庭の中でお一人で歩くことができます。
インソールを挿入した直後より麻痺した足がスムーズに前に振り出すことができるようになりました。
これは右足で支えやすくなったため、胴体が右に傾いてしまうのも是正されたことに起因しています。
使ったインソールは下のようなもの。
麻痺足には後脛骨筋腱機能不全用のデバイスを利用します。
いくら軽度の麻痺でも、後脛骨筋という土踏まずを支える筋肉が十分に機能するということは難しいので、その機能をしっかり補填するようにできています。
装具をされている方には、別のタイプのインソールを装具にはめ込むような処方も可能です。(こちらに関しては別の機会にご覧にいれます。)
インソールを入れると、単純に土踏まずがしっかり支えられるだけではありません。
実は麻痺の改善に大きな効果を示します。
足の裏の刺激される場所よって、足を動かす筋肉が選択的に勝手に働きます。
例えば上の図では母指球に刺激が入るとつま先を上げる筋肉が勝手に働くということなどを示しています。
私たちが提供させていただくインソール(NWPLオーソティックス)は薄くて丈夫でしっかりとサポートして、足裏に適切な刺激を加えていきます。
足の筋肉の働きを呼び覚ましてまいります。
足の筋肉が良く働き、しっかり支えられてスムーズに振り出せますと、手の機能にも良いことがあります。
上の図は歩行中につま先を上げる筋肉を電気刺激して働かせると、腕の筋肉が勝手に働くということを示しています。
歩いている最中でないとこのような反応は見られません。
適切なインソールで歩いている最中の足の筋肉がうまく働くと・・・手の筋肉の働きも良くなってきます。
この方も、インソールを入れる前は肘が曲がって手をお腹の前に振り出すようになってました。
インソールを入れると、前に大きく振り出るようになりました。
脳梗塞後のリハビリは、BiNIリハビリセンターにお気軽にお問い合わせください。(身体デザイナー 山岸茂則)