【脳梗塞】
ゴルフクラブを使ったリハビリ
脳梗塞や脳出血後の片麻痺。
片方の手足が動きづらくなるのものです。
脳梗塞や脳出血後のリハビリの目的で「ゴルフができるようになりたい。」ということを伺うことがあります。
現在BiNIリハビリセンター長野にお越しいただいている方ではお二人おいでになります。
お一人はすでにゴルフができるようになって楽しんでおられます。
もうおひとり、「ゴルフができるようになるほど良くなりたい」という方のご紹介です。
脳幹梗塞で右片麻痺。バランスの悪さもあります。
屋内は一人で歩けます。
もともとゴルフをされていた方ですので、ゴルフクラブは使い慣れています。
このような方にはゴルフクラブも良いリハビリの道具になります。
超音波を使ったリハビリで右手首が上手く返るようになってから行ってます。
まずは動画をご覧ください。
ゴルフをするときは目線が下から前と急速に動きますから、目で頼ってバランスをとっていたら練習になりません。
ですので目隠しをしています。
クラブを振るということは身体に対して外乱を加えることになります。
ゴルフクラブを振り下ろそうとするときはボールを打つ方向(左方向)に向かって加速しますので、身体は右に動揺させられます。
乗っている電車が急に左方向に急発車した時に、身体が右にグラつくのと同じです。
また振り切ったクラブの勢いをブレーキをかけて止める時は、身体は左にグラつきます。
左に進行していた電車が急ブレーキをかけたときに、身体が左にグラつくのと同じです。
このような外乱に対して、左にグラつきそうになった時は左足で踏ん張ったり、右にグラつきそうになった時は右足で踏ん張ったりする機構が脳には備わっています。
しかもこの反応は勝手に、先回りして行われます。
先回りシステムです。
この仕組みを利用して、外乱に対するバランス能力を高めていきます。
ただやればよいというものではありません。
力まず、リズムよく が大切で、力が入ってしまうと逆効果です。
この先回りシステムが向上しますと、手足は「素早く」「大きく」「力強く」動かせるようになります。
ゴルフに限らず麻痺の改善にも効果的です。
事前に床を押して支える機能を改善するためのCOPオシレーションというのを行っています。
バランスの改善にも効果的です。
解説は後にしてまずご覧ください。かなり長い時間行うので短く編集してあります。
目隠しして行うことで、身体からの情報と三半規管からの情報が脳に入りやすくなり効果的です。
床をしっかりと押せているという情報、身体がグラついてもブレーキをかけて止められている という情報を足や三半規管から脳や脊髄に入力していきます。
きちんとした足からの情報が必要なので、インソールを入れた状態で行っています。
脳梗塞後のリハビリは、BiNIリハビリセンターにお気軽にお問い合わせください。(身体デザイナー 山岸茂則)