[脳梗塞リハビリ革命]
はじめにリズムありき
~基本的生命活動~
本日は「基本的生命活動」から,脳卒中リハビリテーションを考えていきます。
「はじめにリズムありき」とは,ハンス・フォン・ビューローの言葉といわれています。
ピアニストであり,近代的指揮法を確立したドイツの音楽家で,
「指揮者」という立ち位置を創始したといわれています。
とても美しい言葉なので,すごく好きです。
統合的運動生成概念では,リズムとは慣性力(加速度)として扱っています。
加速度がなければリズムは成り立たないからです。
そして,加速度とは,ニュートン力学第二法則でもわかるように,
F=ma
つまり,「力」ということです。
加速度は力であり,力があるところに変化が起きるのであり,
リズムにのってカラダを揺することは,加速度が力になってカラダに変化をつくることになります。
この加速度がないと,我々の通常の歩行状態である「動歩行」はつくれません。
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基本的生命活動とは,生命の誕生とは,「リズム」なんです。
生まれたての赤ちゃんて,とにかくじっとしてないですよね?
ふにゃふにゃしてますよね。
いや,お母さんのおなかにいるときから,動き回っていますし,
心臓の鼓動こそ,リズムです。
生命はリズムです。
脳卒中後の方々は,うまく動けない,手足を自由にうごかせない,
まさに生まれたての赤ちゃんと一緒です。
それなのに,必死に筋トレしたり,立つ練習したりしていいのでしょうか?
はじめにリズムありき。
最初はみんなリズム運動なんですよ。
立てるようになってきても,リズムです。
とにかくリズムです。
あとは自己組織的に運動は出てきます。
運動は意識せずとも完成します。
歩き方なんて教わってきませんよね?
自然と歩けるようになります,愚直に愚直にリズムを入れていくことによって。
その,さまざまな手法が[バイニーアプローチ]です。
脳梗塞リハビリ革命です。
ぜひ,ご体験ください。
脳卒中リハビリテーション専門家 舟波真一でした。