[脳梗塞リハビリ革命]
日本にリハビリテーションが導入されてから50年が経過しております。

今回は,リハビリテーションの歴史をひも解いて参りたいと思います。

日本におけるリハビリテーションのはじまりは,

WHO(世界保健機関: World Health Organization)から

理学療法士・作業療法士の早急な養成が必要,という強い要請を受けたことに端を発します。

そして,1963年(昭和38年),東京清瀬市に

当時の厚生省管轄の国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が

PT・OT養成校としてわが国で初めて開校されました。

当時,全国に厚生省管轄の国立のリハビリ専門学校が9校開設されました。

私は,生まれも育ちも新潟県で,実家のすぐそばに

国立療養所犀潟病院附属リハビリテーション学院がありましたので,

高校卒業と同時にそこへ進学致しました。

1965年(昭和40年)「理学療法士および作業療法士法」施行

1966年(昭和41年) 第1回国家試験。

特例措置を含み1217名中,183名が合格しました。

当時はなんと,合格率15%!今では考えられないくらい低いですよね。

理学療法士・作業療法士の誕生から,

2016年(平成28年)に満50年を迎えました。

2016年現在,理学療法士 13万人 作業療法士 8万人 言語聴覚士 2万7千人 となりました。

国立の専門学校は,その役目を終え,

2008年(平成20年)に国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院は38年間の歴史に幕を下ろしました。

国立ですから,非常に学費が安く,

私の時代でさえ,入学金は0円,年間の授業料が48,000円でした。

1ヶ月じゃないですよ?1年で48,000円です!

とんでもない安さですよね。PT・OT金の卵政策です。

それだけ,理学療法士と作業療法士の育成は急を要していたのです。

現在のPT・OTの養成は大学が主に担っております。

半世紀(50年)経過した,日本のリハビリテーション。

いろいろなことが分かってきました。

効果のある事,あまり効果のない事。

我々,これからの世代は,

この50年の先人たちの努力に敬意を表し,

これまでに明らかになったことを踏まえて,前に進んでいかなければなりません。

このような訓練では,歩行はスムースにならない事もわかってきました。

しかし,まだまだ旧態依然とした訓練を行っているところも多くあるように感じます。

そのような現状を真摯に受け止めなければならないと思います。

そして,今の,脳卒中のリハビリテーションに革命を起こし,

国民が笑顔に,幸せになるように努力しなければなりません。

[バイニーアプローチ]によって,リハビリテーションを標準化していきたいのです。

今のリハビリテーションは,だれに担当されるかでその人の人生が左右されてしまいます。

どんな理学療法士,作業療法士にあたるかで,その人のリハビリが決定されています。

では,あなたはどんな理学療法士,作業療法士に担当されたいですか?

ゴッドハンドと呼ばれる30年経験したベテランですか?

1年目の若いPT・OTですか?

リハビリテーションの担当者は,患者様は選べません。

医者は,選ぶことが出来ますよね?

その先生のクリニックや病院に行けばいいからです。

でも,リハビリテーションは?

当たるも八卦当たらぬも八卦。

そんな世界でいいでしょうか?

わたしはいやです。

私の母も,叔父も,脳卒中を発症してしまいました。

私がはじめておこなった,脳梗塞リハビリ革命セミナー,

7月6日に,その叔父が亡くなられました。肺炎を合併してしまいました。

子供がなく,わたしは本当にかわいがってもらいました。

全国どこでも,安定的に効果的なリハビリテーション治療が受けることが出来る世界。

国民が笑顔に,幸せに,豊かになる世界。

そんな日本を,世界を目指したいのです。

皆様,どうかお力をお貸しください。

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