【脊柱管狭窄症・克服のすゝめ】⑫脊柱管狭窄以外の原因と我々の対応(問診の重要性)
このシリーズコラムでは、脊柱管狭窄症の症状改善に我々がどのようにお力になっているかをご紹介させていただきます。
第12回目は「脊柱管狭窄以外の原因と我々の対応(問診の重要性)」に関してです。
今回は、主に専門家の方向けになるかもしれません。

BiNIリハビリセンターでは初回90分をかけて拝見しております。
私の問診にかける時間を記録をしてみたところ、説明を含めて30分を下回ることは一度もありませんでした。
恐らく評価のなかで最も重要ではないかと考えております。
それはどうしてか? を簡潔にまとめてみます。
①セラピストとクライアントの信頼関係は治療効果を増すことがわかっています。
また聴き手側の傾聴とうなずきは信頼関係を高めることがわかっています。
問診は、アプローチの効果に影響を与える「信頼関係の構築」の場でもあります。
②クライアントによっては、「行ってはいけないアプローチ」というのがあります。
また医師の受診を勧める必要があるものがあります。
問診と身体所見からこのような必要性を判断する必要があります。
③症状がある部位や腰だけを診ていて改善する例というのは非常に少ないです。
身体全体に目を向ける必要があるというのが我々の見解です。
しかし、必要性順位が高い部位はどこなのか? 探らなければなりません。
その時に、お身体の歴史(手術歴・受傷歴)の聴取は大いに役立ちます。
問診と身体所見から、「症状につながるストーリー」を探し出すと効果は極めて高くなります。
専門家向けには「BiNIの原理に基づく治療部位のジャッジメント」というセミナーを開催しております。
問診の重要性およプロセスに加え腰痛や脊柱管狭窄症に特化したアプローチについても、BiNIリハビリセンターのスタッフがお伝えしています。

(文責 山岸茂則)