腹圧の働き
はい。腹圧先生こと,舟波真一(ふなみしんいち)です。
BiNIリハビリセンター東京銀座です。バイニーリハビリセンターと読みます。
前回は腹圧の解剖学,お伝えしました。
ご理解頂けましたでしょうか?
もう一度,図だけ。
真正面と横からみた図です。
今度はおなかを水平に斬った図です。断面図です。
このおなかの中心の風船のような空間を腹腔といい,
その中の圧を腹腔内圧,腹圧というわけです。
今回はその働きについて考えていきます。
腹圧はからだを内側から支えます。
上の図にあるように背骨も支えてるわけです。
横隔膜も腹圧の一部ですから,その上の肺も支えてるわけです。
だから,この腹圧さえしっかりしていれば,外側の筋肉をそんなに使わなくても
身体を支えることが出来るのです。
そう,勘の鋭い方ならおわかりいただけましたね。
筋肉あまりないのにすばしっこく動き回る人間ってだれでしたっけ?
そうなんです,初回に書きました,子供はまさに腹圧がしっかりしている,
そういう状態なのです!
だから,おなかポンポンなんです。
だから,からだの表面の筋肉はあまり必要としないんです。
からだの外側の筋肉を使う必要がないから,
緊張させて,肩こりや腰痛を作る必要がないのです!
わかりやすいですよね?
では,もし,もし腹圧が低下してしまったら……
からだの内側から支えてくれない状態になります(>_<)
でも,人間は生活していかなければならない。
動かなければならない。
では,どうするのか?
そうです,内側がダメなら,外側でなんとかするしかない!
外側の筋肉ガシガシ使ってがんばるしかない!
腹圧低下してる人間て誰でしたっけ?
そう,仕事やストレスや老化や病気や手術などでダメージを受けてる大人たちでしたよね?
年を取っていくと,知らず知らずのうちに腹圧が低下してきてしまいます。
理由はさまざま。これもまた書いていきますね。
おとなになると,腹圧低下して,外側の筋肉に負担かけて,
それで痛みや疲れが出てきてしまうのです!
大変だ!
今回はこんなところで。
腹圧先生こと,舟波真一でした。
おやすみなさい。
みなさまのお越しをお待ちしております。