腹圧は,横隔膜の働きと強く関係します!
おはようございます!
腹圧の専門家,腹圧先生こと,舟波真一(ふなみしんいち)です。
はい,腹筋より腹圧大事ですよ!そうですよ,
そして,腹圧の解剖学的はこうなってます!という話しまでしました。
今回は,腹圧というからだの中心の風船の上の部分,
横隔膜についてのお話しです。
横隔膜があるから呼吸できる!というのは皆さんご存知の通りですね。
では,どのようになっているのか?見てみましょう!
はい,こんなんなってます。
横隔膜は,英語ではDiafragma(ダイアフラム)といいます。
東京ドームの天井みたいになってるんですね。
肋骨や背骨にくっついてます。
あ,もちろん,肋骨や背骨も骨膜という膜組織につつまれてますので,
正確には,膜組織でつながってますよ,ということになります。
それは前回申し上げたとおりです。腹圧は膜組織のつながりで出来上がってますから!
話しを元に戻しますと,横隔膜は東京ドームのようにドーム状になってます。
東京ドーム行ったことありますか?入口の風,すごくないですか?
中からすごい風出てる場所ありますよね?
そう,あれ,ドームの中の圧力なんです!すごい内圧かけて膨らましてるんですよ!
決して鉄骨構造で支えてるわけではないんです!
内圧です。
あれ?
ドームの中の内圧?
あれ?
それって腹腔内圧,腹圧と同じじゃん!
そうなんです。横隔膜ドームも腹圧で支えられてるんですよ!
だからあんなに天井がまるく支えられているのです。
あの天井が下にさがってくると…
今度は横隔膜の上,肋骨の中にある肺には,
水鉄砲を引っ張って水を入れていくような,
掃除機のような吸引力が発生します。
そうです,肺は器官とつながって口や鼻につながってますから,
吸引力をもらった肺は,勢いよく空気を吸い込むということになります。
これが吸気ですね!
横隔膜が下にさがって肺に陰圧という吸引力を作ることで空気を吸うことが出来ます。
ということで,横隔膜は腹圧によって天井がドーム型になっているからこそ,
下にさがることが出来て,空気を効率よく吸うことが出来るという仕組みなんです。
はい,腹圧と呼吸は本当にすごく関係があるんですよ。
私のリハビリセンターに来られる方の中には,
なんとなく息苦しい,うまく息が吸えない,詰まる感じがする,
という方が結構います。
また,COPD(慢性閉塞性肺疾患)という肺の病気の方もいらっしゃいます。
これらの方たちに共通するのは横隔膜ドームの天井が丸くなっていなくて,
平らになってしまっているという状況なんです。
そう,腹圧によって横隔膜ドームが支えられていないんですよ!
これは大変だ!
腹圧をきちんと調整することは,呼吸を調整することとおんなじなんです。
腹圧先生こと,舟波真一でした!