[脳梗塞リハビリ革命]
バランスが悪いってどういうこと?
みなさま,おつかれさまです,舟波真一です。
本日は「バランス」について考えていきます。
とにかく,脳梗塞や脳出血の後遺症の片麻痺といわれる方々は,
「バランスが悪い」と一度は言われたことがあると思います。
バランスっていったいなんでしょうか?
傘を手のひらで立てる遊びありますよね? あれです。
重心が倒れないように,手のひらを動かしづつけて傘を立てることが,「バランス」をとることです。
人間も同じように「バランス」をとっています。実にシンプルです。
COGとは重心のことです。
この身体の重心を補正するように,足のうらでバランスをとっています。
ほとんど無意識的に行われています。
足の裏では,手のひらを動かすように,床からの圧力が常に常に変化しています。
ですから,重心の移動に合わせて,いつも足の裏からの圧力を変化させることが必要です。
この足の裏からの圧力を「床反力」=「COP」といいます。
動いている,という事は重心が動くことですから,
これを補正するために,足の裏からの床反力もつねに動きつづけなければなりません。
脳梗塞や脳出血になると,バランスが悪くなってしまうのは,
この床反力を,右や左に自由に動かせなくなってしまうのです。これが大問題です。
ですから,床反力を前後左右に自由に動かせる感覚の練習が大事です。
それをやっているのが[バイニーアプローチ]です。
こういうリズミカルに揺れる感覚が大事です!リズムです!
逆に,図のような,直線上を歩く練習は,
重心と床反力を一致させる訓練ですので,バランスは余計に悪くなってしまうのです。
今までのリハビリテーションでは,よく行われていた訓練です。
3歳くらいまでは,このように直線上には歩けません。
でも,飛んだり跳ねたり走ったり出来ます。むしろバランスいいです。
リズムにのって,揺れること!
バイニーアプローチで,バランスを良くしていきましょう!
脳梗塞のリハビリ専門家 舟波真一でした。